季節あれこれ
秋分の日とは
毎年9月23日頃に当たり、「祖先供養の日」として1948年に法律で制定されたそうです。各宗派ではこの日「秋彼岸会」が行われますが、宗派問わずお墓参りをする習慣があります。
秋分の日を中日(中心)とした前後3日間(前の3日間を彼岸の入り・後の3日間を彼岸の明け)(計7日間:1週間)を秋彼岸といい、家族でお墓参りや法会(ほうえ)と呼ばれる先祖供養の法要を行います。
彼岸とは元々仏教用語で「煩悩に満ちた世界から解脱した悟りの世界」を指します。これは、簡単に言えば「亡くなった先祖達の霊が住む世界」のことです。その祖先の霊を供養するために、私たちはお彼岸になると「お墓参り」へ行きます。
元々農村部では、春分の頃に豊作を祈り、秋分の頃に豊作を祝う自然信仰があり、山の神様である祖先の霊を春分以前に山から里に迎え、秋分以降に里から山へ送る儀式が行われていました。しかし、仏教の浸透とともに秋分は「秋の彼岸」として祖先を供養する意味を持ち始めました。
明治時代に秋分の中日を「秋季皇霊祭〔しゅうきこうれいさい〕」と定め、宮中においてご先祖様をお祭りする日となった事がきっかけで、一般市民の間でもそのように定着していきました。
1948年には、お寺参りの日・先祖供養の日などと謳われておりますが、広い意味で「祖先を敬い、亡くなった人を忍ぶ日」として国民の祝日に制定されました。