お墓の施工方法
免震(地震の揺れを吸収する施工)を行っています。
セメント剤での接着は弱点がある
以前は、セメント剤でのお墓の接着をしていましたが、年月が経つとヒビが入り、いずれは、はがれてきてしまいます。地震が起こってしまった時には、はがれてしまった部分の接着効果が弱くなってしまい、お墓がズレてしまったり、最悪の場合は、倒れてしまい壊れたり一部分がかけてしまう原因になります。
セメント剤は、お墓のつなぎ目の接着面に使用することや、また、地震の揺れに対してもあまり適しているとは言えません。
現在の主流は弾性のシリコンボンド
現在、お墓の接着面に主流として使われているのは、弾性のシリコンボンドという接着剤です。
こちらの接着剤としての効力は、セメント剤よりも優れていて、環境にもよりますが、持続性もあるようです。弾性のシリコンボンド接着剤は、地震の揺れに対して、耐えるのではなく、振動や衝撃を吸収するというのが特徴です。
また、お墓のつなぎ目の部分の隙間を覆うために弾性シリコンボンドはかかせません。
エポキシ樹脂系接着剤のメリット・デメリット
その他にも、エポキシ樹脂系接着剤という、2種類のパテ状のもの(粘土質)を1:1で配合して混ぜて使う接着剤があります。こちらの接着剤は、セメント、弾性のシリコンボンドよりも、短時間で効力を発揮して、耐久性と耐水性に優れ接着剤としても強力です。しかし、一度接着してしまうとはがすことが出来ないようで、はがそうとすると、接着した面の石がえぐれてはがれるようです。
だからといって、倒壊しないかというとそうとも言い切れません。石事態がはがれなくても、地盤そのものが沈んで傾いてしまったら、石は倒れてしまいます。
今回のような災害で倒れたお墓の修復工事に適していますが、新規で建てる場合には、墓石の一部分にキズなどが出てきてしまったら、その一部分だけではなく、エポキシ樹脂系接着剤を使用した墓石全体を交換しなくてはならくなります。(石のキズは、6ヶ月頃から3年ぐらいで症状がでてきます。)再度建て直しする事になります。
耐震施工ではなく「免震施工」が天災・地震に強い
現在のお墓の施工・接着剤では、地震の揺れに対して完全に耐えられるとは言えないようです。ですから、耐震施工ではなく、免震施工が天災による地震等の災害に、現時点では最も優れている施工方法になります。
免震(地震の揺れを吸収する施工)を行っています。