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お墓の豆知識

お墓の豆知識

宝塔とは

宝塔は、釈迦如来・多宝如来を左右、または前後に仕え本尊とします。空海が伝えたと言われており、金剛界大日如来を型どったもののようです。宝塔という石塔の形態も、基本的には他の石塔(五輪塔や宝篋印塔)と同じように、相輪・笠・塔身・基礎という構造で成り立っています。

宝塔

宝塔は、円筒形や八角形の塔身に宝形造の屋根を付け、その上に相輪を載せた形をしています。この形式のお墓は、有名な戦国武将である徳川将軍家の霊廟などにも用いられています。

前ページでご紹介した宝篋印塔もそうですが、石材以外にも銅製・石造・木造のもので造った塔があり、その中でも木造の造りのものは少ないようで、2010年(平成22年)に大型の宝塔形式による池上本門寺宝塔が重要文化財に指定されました。平面円形に、宝塔の形式の塔にひさしをつくり備えたものが多宝塔の原型とされていて、多宝塔が2~3層であるのに対して、宝塔は単層のものを指すようです。

また、大分県国東半島を中心に分布する国東塔(くにさきとう)は、宝塔の一種だそうです。一般的な宝塔には台座を備えないのに対して、国東塔は基礎と塔身の間に反花(かえりばな)または蓮華座、双方からなる台座を備えるのが最大の特徴のようです。

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