終活で抑えておきたい知識
遺品整理とは
亡くなられた方の所有品には様々なものがあり、これらを整理していくことを遺品整理といいます。亡くなれた方(故人)の遺品の整理をしていく際にどれから手を付けて良いのか、家具や電化製品、残しておきたい思い出の品、そして、資産など(負債なども含む)思い出のあるものは特に手放して良いものなのかと悩んでしまうのではないでしょうか。
また、行う時期については状況にもよりますが、賃貸物件などに暮らしていた場合には、家賃も掛かりますから、お葬式直後に速やかに解約の手続きをした方が良いかと思います。そのような急を要しない場合には、四十九日の法要を行った後が望ましいそうです。 四十九日とは、亡くなられた方の魂がやっとあの世に辿り付く日とされています。
「整理」という言葉には様々な意味が込められているそうですが、遺品整理の始め方と注意しなければならことなど、そして、専門の業者について一例をご紹介していきます。
まずは、「残すのも」と「処分するもの」に仕分けることから始める。
進めていく手順としては、1部屋ごとに作業を行い、やり方は人それぞれで家の状況によっても違うでしょうが、遺品整理は処分するものから決めたほうが進み易いそうです。
分類としては、残しておくもの・処分する物・リサイクルに回すものに分ける
箱などを準備して分類別に仕分けしたり、また、残すものだけを箱に入れるなどすると分かり易いようです。
それらを分類し終えてから形見分けを考える
残すものは遺産分割協議書を作成し、値打ちがある金やダイヤモンドなどの貴金属などを書き込み協議中に形見分けするものを決めていきましょう。中でも資産や負債の確定は必須になります。 もし、資産よりも負債が大きい場合には、相続放棄をしたほうが良いようです。
そして、相続放棄には期限があり、相続が発生した日から3ケ月間で、それを超えると放棄することができなくなるそうですし、また、その間に遺産を売却すると、場合によっては相続放棄が出来なくなることもあるそうです。上記を参考に遺産整理は出来るだけ早く行った方がよさそうです。
リサイクル出来るものは
骨董品・掛け軸・盆栽などは、専門の業者に鑑定していただくことも考える。 委託業者や整理業者にただ同然で引き取っていただいたものが高価なものだった! という事も考えられます。専門家でもない限り価値が分かりませんから、鑑定を依頼する事も考えておきましょう。また、本などもリサイクルに出してお金に換えることや物によっては社会貢献として、市や美術館などに寄付することも出来るようです。
処分をする際に注意が必要な物
一般的に処分されているものは布団・家財道具・電気製品・食料品などが挙げられます。特に電気製品などは古くなると危険を伴いますし、また、食料品も同様に処分を考えた方が良いそうです。
そして、電気製品には法律上、決められた処分方法で処分が必要なものや地域によっては分別方法が異なりますので、前もって市町村役場で聞いておくと困らずに済みます。なお、処分に困った場合には専門の業者などにお願いする方法もあります。
業者選びに抑えておくこと
整理業者を選ぶポイントは、料金プランには(作業が)どこまで含まれているのかが重要です。業者によって作業が終わった後に見積書より高い金額で請求してくる場合があるそうです。事前に電話やホームページ等で、料金にはどこまで含まれているのかという事を確認し、見積り内容に記載いただくなどの対応をお願いしましょう。分からないことは質問し、追加料金が発生するとしたら、どういう場合が考えられるかという事を予め尋ねておくとよいでしょう。
また、費用の目安は業者によって様々ですが、一般的に部屋の数や広さ、処分する物の大きさと量によって作業する人数や日数で変わってくるそうです。まずは、事前に見積もりを取り目安の料金を知ることが大切です。