終活で抑えておきたい知識
老前整理とは
世界でも有数の長命の国である日本は、これから益々少子高齢化社会が進んでいきます。自分が亡くなった後、残されたご遺族が財産や私物などの片付けに困らないように、事前に片付けることを「生前整理」と呼ばれているそうですが、その片付けをそれよりも早い年代から行うことが【老前整理】と言われております。
この【生前整理・老前整理】の目的は、ご家族のためだけではなく、ご自分のこれからの暮らしをより安心して暮らせるようにと提唱されております。今後どのように需要が増えてくるのかが注目されてきています。
ここから【老前整理】と【生前整理】の違いについてご紹介いたします
■「老前整理」とは、年齢的にも還暦を迎える前(40代~50代)までの気力や判断が出来るうちから整理を済ませていきます。現在、自分が所有しているものを把握し、単に不要なものを処分するのではなく、これまでの人生を思い起こし振り返りながら、その後の人生をより楽しくしていくための未来に向けての片付けを考えた整理となります。
■「生前整理」とは、年齢に決まりがなく本人が元気なうちに身辺を片付けることを称した呼び方のようですが、主にご家族が相続等で揉めないように財産の整理が中心となり、自分が亡くなった後のことを考えた整理のことのようです。
始め方として、「使うもの」と「使わないもの」を分けていく
まずは、意識を変えることから… 今まで使わなかったものまで大切に保管していますから、その意識を変えて行くことから始め、無理なく時間をかけて「使うもの」と「使わないもの」を分けしていきます。そして、そこから使わないものに分類されたものを「処分する」と「残す」に仕分けします。ここで「残す」に分類したものは、いずれ何年か後に必ず使うものであること。「処分する」に分類したものは、これからも使う可能性が低いものや使うかも知れないものも含みます。
処分するか残すかに迷った場合には、保留する期間を決めて段ボール箱などにしまい、入っているものが一目で分かる部分に書き込んで期間が来た時にその箱を開けて再度検討することを繰り返しながらものを仕分けしていきます。そして、新しく増えたものも同じ方法で定期的に行っていきます。
老後(退職後)に大切なことは「前向き」にいられることです。
「片付け」という煩わしさを前もって終わらせていると外に出て人と接する時間も増やせることやいつでも家に人を招くことも出来、健康でいられるのではないでしょうか。しかし、「片付けるものがあれば」人を招くことも出来ず、片付けのストレスから社会とのかかわりが少なくなり、人と関わることが億劫になっていくそうです。