お墓の豆知識
本山納骨とは
本山納骨(ほんざんのうこつ)は、散骨と同じぐらい古くから行なわれている埋葬方法で、自分の信仰する宗旨・宗派の本山の開祖のもと、合祀墓と似た形式で納められるそうです。
東日本ではあまり聞きませんが、西日本では各宗派の本山に遺骨を分骨して納める方もおられます。現在では、お骨の一部ではなく全てを本山に納める方も増えているそうです。
本山納骨
本山納骨は、申し込みがあれば、その意志を尊重し信仰心をほとんど問わず受け入れて頂けるそうですが、やはり、心情的には信徒が望ましいと思われます。価格も比較的安価で受け入れて頂けるそうです。
基本的に合祀型が多いようなので、一度納骨すると遺骨の返還や分骨ができないことが多く、安易にお墓の代わりと捉えるのは禁物のようですが、本当にお骨の行き先に困っている、その宗派への信仰が篤い方々の選択肢の一つとして考えることが出来るようです。殆どの宗旨・宗派の本山で行えると思いますが、詳しくは菩提寺などにお尋ね下さい。
代表的な宗派は十三宗からなり五十六派に分かれています。本山にも総本山・大本山・本山とあるそうです。
天台宗 総本山 比叡山延暦寺
真言宗 総本山 金剛峯寺
日蓮宗 総本山 久遠寺
曹洞宗 総本山 永平寺
時宗 総本山 遊行寺
浄土宗 総本山 知恩院
浄土真宗 大谷派 本山 東本願寺
浄土真宗 本願寺派 本山 西本願寺
臨済宗 妙心寺派 大本山 妙心寺
浄土宗の一心寺様では、遺骨で阿弥陀仏を造りご供養なされるそうです。