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お墓の豆知識

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山門(さんもん)とは

寺院の門を山門といいますが、実は、寺院そのものを指して山門と呼ばれることもあるそうです。さて、山門は正式には三解脱門(さんげだつもん)といい、空解脱(空門)、無相解脱(無相門)・無作解脱(無願門)の三つの方法により解脱を得て涅槃(ねはん)にいたるといわれており、これらを瞑想する事により体得することが出来るそうです。

他にも、坐禅やお経(読経三昧)をあげることも瞑想方法の一つと考えられているそうです。

ところで、寺院によって【山門】または【三門】と表記されているそうですが、何か違いがあるのでしょうか!?

山門…寺院には必ずといっていいほど山号があります。そのことからもお寺の門を山門と呼ぶようになったそうです。

三門…昔からの大きな寺院は正面の門のほかに左右(東と西)にも門があることから、三門と呼ぶそうです。

また、寺院の中には山門と三門の両方があるお寺もあるそうです。
どちらも仏様に出逢うために礼をもってくぐる門であり、仏道を求めているすべての人に開かれています。表現に違いはあるものの、そのはたらきはまったく同じもののようです。そして、帰りの際も「感謝」の気持ちを込めて一礼をして門を出ます。これは、仏様と向き合うことができる空間に対しての「感謝の気持ち」を表わすための行いです。

山門」と「三門」のどちらも仏様に出逢うために礼をもってくぐる所であり、仏様の教えに出あわしていただくところです。

お寺の門とは仏道を求めているすべての人に開かれるものであり、そこには「敬い」や「救い(解脱)」というのが自然とついてくるはずです。
表現に違いはあるものの、そのはたらきはまったく同じものであります。

その後日本に仏教が伝わってきますと、山がないところでも、「鳥形山(とりがたやま)飛鳥寺」や「荒陵山(あらはかさん)四天王寺」といった山号が中国にならってつけられました。
その後平安時代以降になると日本でも、有名な「高野山金剛峯寺」「比叡山延暦寺」が山中に建立されるようになりました。

寺院の山門には、左右に仁王像(正式には金剛力士像)や四天王像が恐ろしい形相で立っています。山門は正式には三解脱門(さんげだつもん)といいます。三つの解脱=さとりを求める者、簡単に言えば「仏教を学ぼうとするもの」だけがここを通って中の諸堂に入る事を許される暗黙の関所の役割をしています。

「仏教を学ぼうとするもの」と簡単に言ってしまいましたが簡単ではない。はたして仏教ってなんでしょう。それを学ぼうとお寺に来たんですよね?

また、三門の前後左右に四天王像を安置している寺院もあります。四天王は東西南北四方を守る守護神とされています。東を守護する持国天(東南に配置)、南を守護する増長天(南西に配置)、西を守護する広目天(西北に配置)、北 を守護する多聞天(北東に配置)。 多聞天は単独でも祀られ、毘沙門天と呼ばれます。

三解脱門(さんげだつもん)というのは、『摩訶般若波羅蜜経』の中に出てきます。空無相無作三昧(空解脱門・無相解脱門・無作解脱門)。この三門とは三つの三昧(ざんまい、瞑想)、解脱を得て涅槃(ねはん)にいたる三つの方法のことです。「一切の姿かたちは空(空解脱門)であり、比べるべきものなど何も無く(無相解脱門)、何も無いものに望むことなど出来ない(無作解脱門)」ということを瞑想する事により体得(心得)するわけです。

坐禅をすることも瞑想ですし、お経をあげることも「読経三昧」というくらいで瞑想方法の一つでしょう。そうゆう、解脱=さとりを求めている人はこの門を通り中に入りなさいよというのがお寺の三門(三解脱門)でしょうか。
「山門は正式には三解脱門といいます」と最初に書いてしまいましたが、山門はやっぱり山門でしょう。

もちろん空気は同じですし、見える景色もほぼ同じです。
しかし世俗と離れた世界というのは仏様の前に向かうということです。
仏様と向き合うことができる空間がお寺ということです。

仏様とはお寺に参らなければ出会うことができないわけではないのですが、仏教というのは表現を変えると仏道という言葉になります。

柔道にしても剣道にしても茶道・華道などあらゆる「道」を求める世界は「礼」というものがあります。「礼」があることで心が落ち着き、また敬いの心が自ずと出てきます。そのため最初に今からお堂の仏様にお参りさしていただく一礼。そして帰りの際の門もまた「おかげさま・感謝」の一礼をします。

寺院の山門はそこが仏様に出会う場、仏道修行の場としての敬いの気持ちから名付けられています。そして仏様に出会えた方はまた自然と、「頭を下げる」ことから「頭が下がる」状態に変わっていきます。

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