お墓の豆知識
仏前式とは
仏前結婚は、二人の結婚は生まれる以前からご縁があり、一度結婚すると来世でも縁が結ばれるという仏教の教えに基づき、仏様の前で新郎新婦が夫婦の誓いを行いご祖先様に結婚の報告をします。
仏前式(ぶつぜんしき)
お寺(両家どちらかの先祖代々の菩提寺)か家庭の仏前で行いますが、中には結婚式会場などでも仏前式を扱っているところもあります。両家のどちらかが挙式を行う寺院の宗派に属していなければないようで、挙式には、新郎新婦と仲人・媒酌人だけの立会いで行われることや、新郎新婦とその親族のみの立会いで行われます。
列席者は和装でなくてもかまいません。列席者には数珠を持参してもらいます。招待状にその旨を記しておきます。席は座布団が一般的のようです。所要時間は30分程度ですから膝を崩したりせず、正座で通すのが礼儀のようです。
仏前結婚式の衣装は、神前結婚式同様に白無垢と羽織袴が一般的ですが、ウェディングドレスなどの洋装でもいいようです。結婚式の費用には衣装代は含まれていないので、衣装の手配や準備は自分たちで行います。形式は宗派によって多少異なりますが、仏前で念珠(数珠)を受け、焼香をして杯を交わします。
式の流れ
- 参列者、次に新郎新婦、そして住職が入堂(入場)します。御本尊に向かって右側が新郎、左側に新婦の関係者が着席します。
- 敬白文朗読をご住職が読み上げ、仏様や先祖に結婚を報告する加護を祈ります。
- 念珠授与仏前の念珠、白房のものを新郎に、赤房のものを新婦に、住職が授けます。
- 司婚の辞新郎新婦が結婚の誓いを立て、ご住職が二人の結婚が成立したことを宣言します。
- 焼香は新郎が先にその後、新婦が行ない念珠を左手に下げて、右手で焼香して合掌します。
- 誓杯の儀神前式における三三九度と同じように、小さな盃だけを用いて三口で飲み干します。新郎の盃を新婦の両親、親族に順次受け、新郎のほうから運んだ盃は媒酌人へ、新婦のほうから運んだ盃は媒酌人夫人に、それぞれ盃をおさめて誓盃をします。
- ご住職による祝辞、法話などが行われます。
- 退場はご住職、新郎新婦、媒酌人、両親、親族の順で退場します。