お墓の豆知識
塔婆(とうば)とは
お釈迦様の遺骨を分骨して、塔(仏教用語でストゥーパと言います。)を建て、供養したのが卒塔婆の始まりになったそうです。それが日本語での卒塔婆となって、三重塔や五重塔・多宝塔を建てるという風習となり、五重塔を模して五輪塔に代わっていき、最終的に塔婆は五輪塔をさらに簡略化したもののようです。
塔婆
五輪塔や板塔婆は、世界の構成している五大物質を表し、上から、『空・風・火・水・地』の梵字が塔婆には書かれています。五輪塔にも刻むことが多いです。(コラム:五輪塔の4面に刻まれている文字を参照して下さい。)。日本の仏塔で最古とされているのは、585年蘇我馬子が建てたものだと伝えられているようです。
宗派やお墓の造り(霊園・洋式の墓など)によりますが、法要の際に、板塔婆を立てて供養することで、追善供養(冥福を祈る)になると言われています。なお、浄土真宗では年忌法要による追善供養という考え方をしませんので、塔婆を立てることをしません。
法事を行う際には、日時と一緒にまえもって板塔婆はお寺にご依頼下さい(以来する際に、建立者の名前を紙に書いて届けると分かりやすいです)。法事当日までに用意して頂けます。
また、塔婆料は寺院によって違いがありので、お尋ね下さい。
法事の「御布施」とは別に、板塔婆の包む表書きは「卒塔婆料」などとなりますので、注意下さい。