寺院紹介
常英山 傑山寺けっさんじ(白石市)
常英山傑山寺は、慶長13年(1608年)に初代片倉小十郎景綱公が臨済宗妙心寺派大本山妙心寺の第十一世天心智寛大和尚を開山として建立された寺院で、本尊は拈華釈迦如来立像です。片倉家の菩提寺として初代景綱公はじめ代々の城主とその奥方、家族が弔われております。
白石は戊辰戦争時に奥羽越列藩同盟の中心として位置付けられましたが、傑山寺も侍の詰所として重要な要所とされました。
官軍の強硬派である世良修蔵が阿武隈川河原で斬首された後、その首級が傑山寺に運び込まれたときも、十四世住職の東関和尚は片倉家菩提所に奥羽討伐の強硬派世良を葬ることに難色を示し、末寺の月心院に埋葬させたといわれております。
景綱公の遺骸は傑山寺に埋葬され、敵にあばかれないように、あえて墓石を造らず一本の杉を墓標にしたといわれております。その老木はまさに景綱公の実直な人柄を表すかのように、今でも傑山寺墓地に一際高く堂々とそびえ立っております。
臨済宗 妙心寺派(白石市) | |
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所在地 | 〒989-0248
宮城県白石市南町2丁目7-20 |
電話 | 0224-25-9258 |
アクセス | 白石駅より県道24号線を車で10分 |
常英山 傑山寺ホームページ
常英山 傑山寺ホームページをご覧ください。
観音堂
十一面子安観世音菩薩様がお祀りされています。
傑山寺境内
一本杉
片倉家の廟所
境内には観音堂に十一面観世音菩薩が祀られており、墓標として植えられている一本杉は初代片倉小十郎景綱公のもので、白石市の天然記念物になっております。そして片倉家と縁の深い北海道松前藩主、松前安広とその子孫の墓所などもあり、本堂裏手には心字池を配する庭園や、井伏鱒二の書いた文学碑なども点在しております。
傑山寺は県の風致地区として特別認定を受けており、全山に老松をはじめ様々な銘木が数多く植えており、秋には楓の紅葉が大変美しく、錦の屏風を広げたような絢爛たる紅葉を楽しむ事が出来ます。
片倉小十郎景綱公と姉の喜多位牌
真田幸村と娘の阿梅(おうめ)位牌
両家とも本堂の祭壇に飾られております
片倉家一門本澤家の甲冑
片倉小十郎像
初代片倉小十郎景綱公の戒名は『傑山寺殿俊翁常英大居士』