終活で抑えておきたい知識
知っておきたい仏壇のこと
仏壇の購入する時期
仏壇を購入する時期に良い日や悪い日はあるのでしょうか!?
一般的に四十九日の法要までにお求めになる方が多いようですが、購入のタイミングはそれ意外でも問題ないそうです。例えば、百カ日・一回忌やその他の回忌法要に合わせて・お盆・お彼岸・家の新築などのようです。
お仏壇を生前に求めることを『寿院(じゅいん)』というそうで、生前にお墓を建てる『寿陵(じゅりょう)』と同じ意味合いで、【長寿を約束される】といわれており、生前に仏壇やお墓をご用意するということは、仏教の世界ではめでたい良いこととされているそうです。
仏壇の飾りつけ
宗旨・宗派により飾り付けが異なるようです。仏壇の種類によっても宗派に合わせた内部の造形にしている場合もあるそうなので、前もって調べる必要があります。
仏壇の値段
高額なものは数百万円、安価なものは十万円以下で購入できるようです。価格が高額な順に金粉や金箔で装飾する金仏壇(塗仏壇)。黒檀・紫檀と言われる海外の木材や国内のケヤキ・桑などで作られる唐木仏壇。家具の上など狭いスペースに対応し、コンパクトにまとめた上置き仏壇。
仏壇を購入される方の平均予算は、仏壇仏具の合計で50~80万円といわれているそうですが、予算に応じて色々とアドバイスを頂くことが重要です。いいものは細工の精巧さや芸術性に優れており、その工法が伝統工芸品として登録されている産地も多いようで、金粉や金箔の品質や加工国などによっても変動するそうです。お墓同様に近年では、ネットでの販売も進んでおり、簡素化しているようですが、以下の質問に対しての返答が曖昧な場合には注意が必要です。
- 仏壇の知識がない
- 品質や製造国の説明をしっかりと出来ない
- 予算を伝えても上限を気にしない
- 値引き額が多すぎる
- 毎回対応する方が違う
など
何度も買い替えることがないように、しっかりと検討することが大切ですし、納得のいく説明がなされないようでしたら、お店を変更したほうが良いかもしれません。
色についても、現在では、多種多様になってきており、部屋のイメージに合う色にあわせたりする方も増えているそうです。不安な場合には、仏壇を置きたい場所の写真を撮ることや置きたい部屋の入口(二階の場合には階段の幅も取っておくと良いようです。)と置く場所の寸法を測っていくと話が勧め易いようです。
仏壇を購入した時に行うこと
仏壇を購入した時には、菩提寺のご住職に魂入れ(開眼供養)の読経をお願いします。仏像・掛軸・位牌などに魂を入れる事で仏様や故人が宿ります。 ご住職に来ていただくのが困難な場合には、新しいご本尊様やお位牌を菩提寺に持参して魂入れの法要をしていただき、持ち帰って仏壇に安置します。
仏壇の中に亡き故人の写真を飾ってもいいものなのか
『仏壇とは』でご説明しておりますが、仏壇には、ご本尊様とお位牌を安置します。亡き故人は仏様になっておりますゆえ、故人の象徴であるお位牌に対してお祈りします。
故人の写真は仏壇の中に飾らず別の場所に置いた方がよいようです。写真を置きお顔を見てお祈りしたい場合には、仏壇の奥に入れず前や横に置くようにするそうです。なお、詳しくは、菩提寺のご住職や仏壇の専門店にお尋ね下さい。
仏壇を処分するには
以前は菩提寺にお願いをして、お焚き上げをしていただきましたが、近年では、防災や環境問題などが厳しくなり、お焚き上げできないご寺院が増えているそうです。仏壇を販売している仏壇店などが引き取り、供養処分を行っているそうです。処分する際には、ご本尊様とお位牌は菩提寺に納めて供養していただきます。なお、仏壇の中に大切な物が残っていないか今一度確認をして下さい。