お墓を美しく保つには
石と石の接合面に異常を見つけたら
私たちの工事で、石と石を重ねる際に出来る接合面に水が入らないように隙間部分をシリコンボンド剤で覆い浸入を防ぎます。もし、お掃除の際に、このボンド(ゴム)部分に穴や切れなどにより、隙間があいている場合やこの部分から水が出ているようでしたら、自分で対応せずに石材店にご相談ください。
お墓の施工では、主にセメント剤とシリコンボンド剤で接着が行なわれております。現在の墓石の組立では、ほとんどの企業が、石の接着にシリコンボンド剤を使用しておりますが、このシリコンボンド剤にも接着用とシーリング用(石の隙間に水が入らないように蓋をする)の2種類があります。石と石を組み合わさってできる隙間部分は、年月が経つにつれて、【穴があいたり】・【切れたり】・【剥がれたり】して隙間があくことがあります。そうなってしまうと、中に水が入ってしまいます。
参考写真
水が入る事により、起こりうるトラブルは以下の通りです。
・水が入った部分の石塔(ステンレス棒が入っている際)が浮いてしまいグラつく。
・水が入っている部分の石が、いつまでたっても水分が取れず、色が濃くなってにじんでいる。
・石がずれて、場合によっては倒れてしまう。
こういったことにより、石のヒビ・カケ・倒壊などのトラブルにつながるおそれがあります。そうならないためにもメンテナンスは必要です。
水を吸いやすい石種(石)で起こりうるトラブルは、水分を吸収している状態が続くとこの様なトラブルが起こる可能性があります。
ここでも石と石の重なりあって出来る隙間(繋ぎ目)のメジをしっかりと塞いでおかないと、場所や環境、石質にもよりますが、比較的水を吸いやすい石の繋ぎ目のメジが切れてしまい、水が中に入りそのまま中側の水分が抜けない状態が続くとこの様なトラブルにつながります。
水が抜けない状態が続いた際のトラブルを写真でご紹介します。
※あくまでも事例です。石の品質や風土などで異なります。
放っておくと石の表面がザラザラになり、ポロポロとはがれてきます
新しくご購入したからといって、安心はできないと思います。環境にもよりますが、5年に一度はメンテナンスをしておくことで、未然に予防できます。
場所や部分的なものであれば、自分でもメンテナンスは出来るかもしれませんが、水を出さないでシリコンボンド剤で塞いでしまっても、水分が取れていないせいで、また、穴があいてしまいます。
弊社ではこのような施工を行っています