幅・奥行・高さで、石の使った量と材質で値段が決まってきます。

注目してほしいところ

石の厚みや高さを低くして、値段を抑える業者もあります。

特に注意する部分

• 墓石の大きさ（一番下の台石の高さが低くなっていることがあります。）
• 法名碑の高さと厚み
• 外柵（墓石を囲う石）の石の高さと厚み

石材を安く仕入れる方法

お墓(墓石・外柵)の値段の決め方は幅・奥行・高さ【石の使った量と材質（石にはランクがあり、超特級品質から荒目と材質によっていいものは目が細かい。悪いものは荒い。というランク付けがされています。）】で、値段が決まってきます。

現在では、諸外国、特に中国からの出来合いの製品を輸入する事が主流となり、作業員の日当は日本企業のように日給・月給で支払われるのではなく、一個仕上げていくらという決まりで給与が貰える仕組みになっていると聞いております。

仕上げた分だけ多く給与が支払われるので、石を切ったり・磨いたりしている途中で欠陥が見付かっても、それを途中で止めてしまうと給与が頂けないので、あらゆる手法で（例：石を焼いたり叩いたりして、薬品などを埋め込んだり液体に付け込んだりする）分からない様に仕上げます。

現在では、職人離れも深刻で、石材の加工や磨きの質が落ちています。仕事が忙しい場合には、外から人手を借りて（何でも屋に依頼するようです）加工をしています。

石は天然のものなので玉が入っているのが当たり前で、その玉にも大きさと形は様々です。こだわっている石屋さんでは、玉がある石は使わないというところもあります。玉の場合、ほとんどが石の割れやカケなどのトラブルになる事はありません。

模様の場合も玉と同じで大きさと形が様々です。模様の場合は玉とは違い、白すじ・キズ・ヒビにつながる事もあり、経過を見る必要があります。そのごまかす技術は、石の目利きが分かる職人でないと判断が出来ないものもあり、2・3回確認して分かるものや、なかには何日も天日にさらして見分けないと分からないものまであります。それを潜り抜けてしまうものもあり、弊社で行っているお墓の点検の際に、早くて半年、遅くとも3年以内に判明します。

そこまでごまかす技術があります。工場の大きさや技術も様々で、工場でランクが分かれているようです。そのランクを落とす事により仕入金額も変わってきます。低い仕入れ先から仕入れると安いのですが、石の艶もちは悪く【カケ・キズ・玉・ヒビ・白スジ・模様など】の欠点のある品物が多く、トラブルになる確率が高くなります。

石の材質も石の目というもので判断され、目がこまければこまいほど質も良く固いので、強度がある分石を切ったり磨くのも大変ですが、水の吸収率も低く艶もちも長いです。安いものは目が大きく水も吸いやすいので艶が落ちるのが早いです。

一般的に使われる「立型墓石」の大きさ

石碑の大きさは、竿石（上から1番目の石）の幅で墓石のサイズが決められています。

私たち墓石販売店は、センチではなく、寸法で大きさを表しますから、左から9号・10号・11号・12号で表記します。石の材質(石種)にもよりますが、お墓のサイズが小さければ石を使う量が少ないため安くなります。

墓石の販売価格を抑えるため、やってしまえること

石の量を減らす！

安い墓石は一般的なお墓よりも石を使う量が少ないため価格を抑えることが出来ます。

石の質を落とす！

石にはランクがあり、超特級品質から荒目と材質によっていいものは目がこまい。悪いものは荒い。というランク付けがされています。

石の加工工場を落とす！

磨く工場を落とす事により、研磨の機材品質や切ったり磨いたりする加工技術が落ち磨く工程を省き化学薬品で補うため安い。キズ・ヒビ・割れ・玉などを隠す事が多い。

安い仕入れ業者(中間業者)から仕入れる！

中国からの石材の仕入れは日本・中国の業者があり値段も様々で一番安いのは直接中国の工場から仕入れることで、粗悪品のリスクも高い。日本の業者の中でも仕入値段が様々あり、業者によって値段が異なります。石材の値段は才単価(30㎝×30㎝×30㎝角を1才といい石種によって値段が違います。)で表されます。

工事作業を下請けに回す！

工事一式を下請けの業者に回す。そこで値段を叩いて儲けを削ります。そうすると工事の質(基礎工事や組立など)が落ちることになり、下請け業者が利益をだすためにどこかで省かれる危険性があります。

原石から加工をした事が無い、工場を持たない販売店から購入する！

石本来の特長は加工し、磨いて分かります。『固い・柔い・艶が出やすい・艶が出にくい・傷が付きやすい・模様が多いなど』石に触れて目利きが磨かれていきます。諸外国からの仕入れだけでは、本来磨いて出せる艶と油を塗って擬似的に作りだされた艶の区別はつきません。

型落ち現品限りの展示品などを買う！

各販売店には展示品を飾っているので、そのほとんどが年数が過ぎている為安く提供してくれます。

上記のような場合は多数ございますので、お墓選びの際は、ぜひお気を付けください。