季節あれこれ
うるう年にお墓を建てない理由
閏年(うるうどし、じゅんねん)とは、閏がある年である。閏年でない年を平年と呼ぶようです。
通常、閏年は
平年より暦日または暦月が1つ多い。その余分な日・月を閏日・閏月、総称して閏と呼ぶ。閏は、暦と太陽または月の運行(太陽の運行は季節の移り変わりを、月の運行は月相を決める)とのずれを補正するために挿入されています。閏の挿入規則を置閏法と呼びます。「閏」の字が常用漢字表に含まれていないため、うるう年とも書くようです。
太陽暦では、季節に暦を一致させるため、暦年の平均の長さを平均回帰年(約365.242199日)に一致させます。
通常の太陽暦では
平年は365日で、閏年は閏日が挿入されて366日になり、閏年は約4年に1度あります。
日本においては、閏年の算定はグレゴリオ暦(西暦)ではなく
神武天皇即位紀元(皇紀)によって行法令で明治31年に定められ、現在に至ります。
明治三十一年勅令第九十号
1.神武天皇即位紀元年数(皇紀年数)を4で割って、割り切れる年を閏年とする。
2.ただし1.であっても皇紀年数から660を引いた数を100で割って割り切れる年で、かつその結果が4で割り切れない年は平年とする。
うるう年にお墓を建てないといわれている理由
うるう年は約3年半毎にきます。当時日本では、太陽太陰暦を採用しており、うるう年は現在の366日計算ではなく、平常の年よりも1ヶ月多い13ヶ月間としていました。うるう年の時は、12カ月分の給料しか支払われなかったため、節約の習慣が生れました。
江戸時代の武士などの給金のほとんどが、年額で支払われていました。そのため、うるう年の時は、1ヶ月分給料が少ないので、その分の貯蓄をしなければならなかったのです。お墓の建立は控えましょう!と言うことが、いつの間にかうるう年に、「お墓を建てるのは良くない!」ということになったようです。
この風習は、西日本と東北の一部に、現在も残っているようです。統計上は吉凶関係にないようです。他にも、「法事をしてはいけない」、「仏壇は買うべきでない」ということもいわれていたようです。
現在でも旧暦を使う韓国では、「うるう年はいい年なので、お墓を建立するべきだ」という例もあります。国によって、考え方が違うようです。