お墓の豆知識
お経とは
ご葬儀やご法事の際に耳にするお経ですが、何のために唱えるのか、また、何度も読む必要があるのかご存知ですか? お釈迦さまが亡くなり、しばらくの間は、弟子たちが口伝えで教えを広めていたそうですが、その教えを書き纏めた書物を『経典』を作り上げました。インドやその周辺の言語によって記され、中国には漢訳されて伝わり、そして日本に伝わりました。これがいわゆる「お経」です。
お経の由来
お経の由来は、お釈迦様の教えを分かりやすく伝えられるように文字に起こしたのが始まりのようです。読まれるお経によっても意味が異なるそうで、ご葬儀やご法事などでは『亡くなられた故人の成仏』を目的とします。
仏教の教えでは、言葉そのものに力が宿る(“言霊”という言葉があるそうです。)という考えの基から、お釈迦様の教えを声に出し読むことで、言葉に力が宿ると言われているそうです。
また、私たちが、亡くなられた故人にできることはお祈りすることであり、その気持ちをあらわす方法の一つとして、お経を読むことです。宗派によっても特徴はあるようですが、お釈迦さまの説かれたお経に繋がります。
私たちが生きている間にお経を読み『功徳』を積み重ねることで極楽浄土にいけるという教えや日々の生活においても、自分が何事もなく平穏に暮らせるようにと想いもこめて読み続けることで、自分にとっても心のよりどころともなるそうです。
今まで無意識に読んだり聞いたりしていたかもしれませんが、気が付かないうちに自分のためにもなり、そして、ご葬儀やご法事以外に、お坊さんがお経を読む理由が功徳を積む修行であり、また、人々にお釈迦様の教えを広めることです。