宮城県 仙南地域(角田市・伊具郡・柴田郡・亘理郡・白石市・岩沼市)の墓石購入は【お墓のおかだ】へご相談ください

季節あれこれ

季節あれこれ

施餓鬼(せがき)とは

お盆の時期に行われることが多い仏教行事の一つで、亡くなったご祖先様やご家族・ご親戚がたの供養と一緒に餓鬼の供養も行なうことで救いがあるといわれているそうです。また、水で亡くなった霊を弔うために川岸や舟の上で行う川施餓鬼という夏の時期に川で行なわれる供養もあるそうです。宗派によっても呼び方に違いがあるようで、一般的に施餓鬼法要や施餓鬼供養と呼ばれているようですが、曹洞宗では、「施食会」と呼ばれているそうです。また、浄土真宗では、施餓鬼会は行わないそうです。

施餓鬼

日本におけるお盆には、各家のご先祖様の霊が年に一度、家の仏壇に還ってくるといわれているそうで、期間中には毎日供物をお供えするそうです。それと一緒に、無縁仏となり、俗世をさまよう餓鬼にも施餓鬼棚(せがきだな)や精霊馬(しょうりょううま)を設ける風習もあるそうで、地域によってお盆にはご住職が檀家のお宅を廻ってご先祖様のご供養を行いますが、その時に施餓鬼も一緒に行うそうです。初盆の法要以降のお盆では「お施餓鬼」として行事を行うそうですが、寺院でも日にちを設けてご本堂で大々的に施餓鬼法要が営まれているようです。

施餓鬼を行うようになった逸話は二種類あるそうで、一つ目の逸話は、目連尊者(もくれん そんじゃ)は、神通力が優れていたそうで、亡き母の行方を探したところ、餓鬼道に落ちていて、肉は痩せて衰えてしまい骨ばかりの姿になっていたそうで、目連が神通力の力で母を供養しようとしたそうですが、食べ物や水を与えようとしても届かず飲食ができなかったそうです。困った目連尊者はお釈迦様に母を救う手だてがないか尋ねたそうです。お釈迦様は、【あなたの母は生前の行いが悪かったため餓鬼道に落ちた】といわれ、多くの修行僧が九十日間の雨季の修行を終える七月十五日に、ご馳走を用意して経を読誦して心から供養すれば救われます。とおっしゃられたので、その通りに行うと母親が救われたそうです。

もう一つの逸話は、阿難尊者 (あなんそんじゃ)が、一人で瞑想していたら、突然、恐ろしい餓鬼が一人あらわれて、【お前は三日後には死んでしまい、我々と同じ餓鬼道に落ちる。】と言いました。突然の事に驚いた阿難尊者は、どうしたらいいのかお釈迦様に尋ねてみました。お釈迦様は、【その苦を免れるためには、三宝(仏・法・僧)に供養して、餓鬼たちに食べ物を施して供養することによって餓鬼たちが救われ、そうなればあなたも救われます。」といわれました。その通りに行ったところ、救われたそうです。

どちらが正解かということは分かりませんが、寺院での法要の目的は、永代供養や初盆の人の供養、また、塔婆回向をしたりするようです。

ご質問・お見積もりはお気軽にどうぞ