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お墓の豆知識

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写経とは

写経の始まりは、七四一年の聖武天皇時代からのようで、全国各地で寺院が建立された時期でもあり、聖徳太子が制定した「十七条憲法」を広めるために多くの仏教テキストが必要になったことから、教典を書写したことが広まり、これが日本での写経の歴史ともいわれているそうです。

仏教において、お経を読めば功徳を積むことができますが、更に、書き写すことで功徳が積めるとも言われていたそうで、ただ覚えて頭でわかっていただけでは功徳にならないということのようです。

写経にも種類があるそうですが、もっとも多い経典が【般若心経】で、比較的短いことや心穏やかに生きていくことを説かれていることから多く選ばれているそうです。二七六文字の短文のお経ですが、仏教の原理をすべて包含しているといわれ『空(くう)』の思想であり、お釈迦様の教えを集約しているそうです。初心者にお勧めなのが、ご先祖様や水子の供養だそうです。

現在、写経の行われる目的として、心を清めること(心のリラクゼーションのため)が多いようですが、その他には、願望の成就祈願、集中力や忍耐力の向上などでも行われているそうで、海外からも日本を訪れ、坐禅と同様に写経を体験される方も多いそうです。

プロスポーツの世界でも精神統一に写経をとりいれたり、自分を養う方もおられるようですが、認知症の改善や防止策として、脳を活性化するために最も効果が高いことが、東北大学の川島隆太教授と学研の共同研究で分かったそうです。仏教としてだけではなく一般に広まり 生活の一部という方もおられるそうで、活字ばかりの社会の中で 墨で書かれた文字は心の安らぎさえ覚え、忙しい現代に心のケアとして、写経をとりいれて活力にしていただけるキッカケにもつながるのではないでしょうか。

写経を行うにあたり、必要なものは、筆と墨があればいつでもできます。用具が無い場合はペン字でもかまわないようです。作法として、墨を擦るその短い時間に呼吸を整えて書いていきます。「字が下手、仏教を信仰しているわけでもない」という理由で写経を始めない方もいらっしゃるそうですが、それらの有無によって、功徳などが左右されるようなことはないそうです。

般若心経を例題とした写経の一般的なルールのご説明をしていきます。

  • 紙の右端を1行空けて、経題を1行に収めるように書き、本文は次の行から書くそうです。
  • 経文の本文は、文字数が17文字で1行となります。
  • 本文(17文字)が終わった次の行に「般若心経」と書きます。これを『奥題』というそうです。
  • 奥題のあとには1行空けて、小さな字で日付を入れるそうです。
  • その次の行に名前を書き、最後に「謹写」と入れるそうです。

元来、仏道修行にあって如法経といって一字を書くごとに、三回の礼拝をする『一字三礼』の修行を積んだといわれているそうで、古くから徳を積むための行為として行われていたものであったようです。

第二条で「篤く三宝【仏・法・僧】を敬え」とうたわれて 写経されているお経の特徴は二点。

  • 一、短くて手ごろな長さ
  • 二、そのお経に写すと功徳があると説かれている

一は、般若心経や延命十句観音経、聖不動経などがそうで、般若心経はどの宗派でも大体オールマイティに扱っているお経だから、写経といえばこのお経というぐらい親しまれているのです。二は、法華経や理趣経など。たとえば観音経というのは法華経の一部だけれど、法華経に「このお経を書き写すと大変な功徳がある」と書かれているので、特に好んで写経されるのです。

どっちを写してもいいわけで、あなたが手頃な分量のがよいと思うなら般若心経を、功徳重視なら観音経を写せばいいと思います。もっとも般若心経でも写すと結構疲れるから、あなたが写経の初心者なら、あるいはあまり時間が取れないようなら、般若心経でいいと思います。観音経は結構、大変ですよ。

色即是空…色とは目に見えるもの、物事であり、それは「あるがまま」であるから、人の勝手な創造で観たり、先入観で決めてしまわず、あるがままを真っ直ぐに見ないで人に伝え揶揄したりと、奈良薬師寺の故・高田好胤老師は『空』の意味について<空とは、「かたよらない心・こだわらない心・とらわれない心」>と非常にわかりやすく諭されました。

お釈迦様は菩提樹の下で「縁起」の理法を悟られたといわれており、ものごとは独立して存在するもではなく、常に他者との関係をもっている。人生は苦であるということ、その苦を克服するには八つの正しい道「八正道」の修行を積むことであると教えられたわけです。

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